弓彦戦記

天才と天狗の遊び場

冬の風物詩 負け犬の慟哭 最終章 2

終章「俺が火遊びをする時、火もまた俺で遊んでいるのだ・中編」

 

待ち合わせ場所にハルナは打ち合わせ通りに車で現れた。幸い中に黒服の同伴やツボの箱は無さそうだ。 元のハルナが替え玉で異形の怪物にバトンタッチでもなさそう、顔をいまいち覚えてなかったので心配だったが、なんだかそれだったっぽい人がきた。よかった。

僕も図々しく車に乗り込み、手筈通りにショッピングモール内のネイルサロンに向かう。サロンの中は全員ゆみひこの息がかかったエージェントだが。

 

そして探りが始まったわけだが、ハルナ(仮名)
、まっっっっっっっったく隙を見せない。揺さぶりにも微動だにしない。一応エージェントはプロなわけで、自然な雑談はお手の物なのだが、、、、、核心には触れられそうにないけど仕方がない。これで、僕が感じていた違和感が確かなものになり、コイツの年齢が想像以上かもしれない覚悟がついた。

結局、何も情報は得られず施術は終了。その後ハルナはモールで靴下を猛烈な勢いで買っていた。「別に見たいお店あれば見てて良いよ~」と言われたが、俺はお店よりアンタを見てたい。

 

その後、車で別の服屋さんに移動し、そこではハルナの買い物を一緒に見守る。2人であーだこーだ言いながらセーターを購入。ハルナさんご満悦。その時に、雑貨コーナーで金ピカの財布欲しいとか言っててビビった。僕はこっちかな~ってカラフルチェックの財布見せたらビビられた。相反する感性。

ここまではプラン通り、イルミネーションの日没まではカフェでケーキとお茶を、、、、、といきたい中、事態が急変していく。

「さっきさ、ネイルサロンの子すっごく私の事聞き出そうとしてたよね~ 笑」とハルナ

やはり気がついていたか。ちょっと話題があれだったもんな、仮面ライダーがどうとか、おジャ魔女どれみがどうとか。(絶対その世代じゃないとは思った。)

「私の年齢が気になるんだろうね~ 笑 私あの子(エージェント)は21に見えなかったな笑 25くらいに見えた」

 

笑うな。


初めて年齢の話になったので、もうここで行くしかないなって思い、意を決してぶち込むことに。最初から聞いてればこんなめんどいことにならなかったのにね。後悔

「え~ じゃあかなり歳上? そういえばずっと聞きそびれましたけどハルナさん何歳なんですか??」

 

いけっ!

 

「え? 絶対言わない。 今日の最後に教えてあげよっかな~♪」とハルナ


なんという模範解答。絶対この人いろんなやつにこう言ってるんだろうなって思った。僕の浮かれモードは強制的に穏便に今日を終えられるようにシフトチェンジしましたね。

と、そこにエージェントから連絡

「27歳ぐらいかなってアタシ達思った 笑」

残念! どうやらもっとヤバそう!!
見た目はそのくらいなんだけどね~。

 

後編へつづく